おかゆの備忘録

ずぼらママのライフハック

つわりで寝たきりの妊婦必見!「逆流性食道炎」の予防・対策方法

こんにちは。人生初のつわりをほぼ寝たきりで過ごしていたおかゆです。

 

つわりの時期って、生きているだけで本当に辛くて無気力状態になりますよね。

特に仕事を辞めたり休職している妊婦さんは、気が紛れることもなく1日が地獄のように長く感じるのではないでしょうか?

 

だからと言って、この体調で働くことなんか絶対にできない。

「気晴らしに散歩でもしたら?」などと言われた日には、理解のなさに怒り狂いたくなる。

つわりが辛い妊婦さんあるあるだと思います…。

 

妊娠初期は栄養を十分にとれなくても、寝たきりでも仕方ないです。

産院でも「つわりの時期は水分さえとれていたら心配ない」と言われることが多いのではないでしょうか。

でも安定期になってもずっと吐き気が続いているなら、それはつわりではなく「逆流性食道炎」かもしれません。

 

・つわりで吐きすぎて食道が炎症を起こしている

・寝たきりで胃酸が逆流しやすくなっている

・大きくなった子宮に胃が圧迫されている

 

こういったことが原因で、妊娠中は「逆流性食道炎」になりやすいと言われています。

もし心当たりがあるなら、朗報です!!

逆流性食道炎」であれば、吐き気を予防・対策することができるのです。

 

「どうせ“胃に優しいものを食べる”とか、“頭を高くして寝る”とかでしょう?」

「そんなの分かっているし、それで解決したら誰も苦労しない」

 

…と思っている方にこそ、この記事を最後まで読んでもらいたいです。

 

ここからは、妊娠中期になっても寝たきりで嘔吐し続けていた私が、全く吐かなくなった“誰でもできるカンタンな方法”を、“分かりやすく・具体的に”お伝えしたいと思います。

 

 

よくある「逆流性食道炎」の予防・対策方法と、その落とし穴

逆流性食道炎 対策」などでネット検索するとよく出てくるのが、次のような対策方法です。

 

①胃に優しいものを食べる

②一気に食べず小分けにして食べる

③食後2~3時間は横にならない

④頭を高くして寝る

 

これって実は、どれも妊婦にとってハードルが高い方法なんですよね。

 

①胃に優しいものを食べる

⇒つわりで食べられるものが限られているのに、胃に優しいかどうか考える余裕なんてない!

 

②一気に食べず小分けにして食べる

⇒一気に食べるも何も、そもそも吐き気で満足に食べられてないんだってば!

 

③食後2~3時間は横にならない

⇒ただでさえお腹が大きくなってきて息するだけでも苦しいのに、横にならないとか無理!

 

④頭を高くして寝る

⇒既に妊婦用の硬くて丈夫な抱き枕を使っているから、寝るときは十分、頭が高くなっているはず!

 

このように考えてしまい、なかなか行動を変えられません。

 

特に数ヶ月のつわりを経て、身も心もボロボロになっているタイミング。

今さら生活習慣を変える気力など残っていませんし、誰かのアドバイスや正論に対して、冷静に耳を傾けられる精神状態でもないのです。

 

その結果、私は妊娠中期になっても便秘・下痢・嘔吐をひたすら繰り返し、再びつわりピークの体重まで落ちてしまいました…。

産院で処方してもらった薬を飲んでも、副作用の影響か意識朦朧となり、さらに強烈な吐き気に襲われる始末。

「これは薬以外で対策しないとまずい…!」とようやく危機感を感じ、少しずつ行動を起こすことにしたのです。

 

寝たきり妊婦でもできる「逆流性食道炎」の予防・対策方法

11時、14時、17時、20時に食べる

とにかく3時間に1回の頻度で、少量ずつ食べることから始めました。

朝起きるのが辛くない方は、上記に「8時」の食事を追加しても問題ありません。

 

というのも、日本人が食べるものはおよそ2~3時間で消化されて小腸に運ばれると言われています。

子宮に圧迫された胃が無理なく消化活動を行えるよう、次の食事までは必ず3時間あけることにしたのです。

 

ここでポイントとなるのは「食事を抜かない」こと。

例えば「食欲がないから」「お腹がすいていないから」という理由で食事を抜いてしまうと、食べるときの理由も「お腹がすいたから」になってしまいます。

 

そうではなく、決まった頻度で確実に食べられるよう、毎回の食事量を調整する。

食欲がないのであれば、バナナ半分などほんの少量でも構いません。

自分の意思で食事のリズムをコントロールすることで、とにかく“胃を労ること”にこだわりました。

 

食後1時間は座ったまま瞑想し、胃の働きに意識を集中する

食後はすぐに動かず、食卓の椅子に座ったまま目を閉じ、背筋を伸ばします。

そして“胃を労ること”を意識し「今頃、さっき食べたアレを消化してくれているのかな…」と想像します。

慣れてきたら「今回は脂質が多くて負担が大きかったかな?」「次回は果物にして消化時間を短めにしてあげよう」など、1人反省会を行うのも効果的。

 

食べるものや量によって、胃の滞留時間は変わります。

そういった知識も少しずつ身に付けながら「胃に向き合う時間をとること」で、自然と食事内容が改善されるだけでなく、食後すぐ横になってしまう癖も抜けていきます。

 

最初はたった30分でも座っているのが辛かった私ですが、毎回やっているうちに少しずつ体力がついていくのが分かりました。

最終的には1時間ぐらい座っていても平気と感じるようになりましたよ。

 

瞑想後は45度起こした座椅子にもたれて過ごす

これが、今回の記事でいちばん重要なポイントです。

先ほども触れた通り、食事の間隔は3時間。

その間、やはり横になりたいですよね。

 

しかし3時間は胃が消化活動を頑張ってくれているのです。

そんな中、横になってしまい、たくさん分泌されている胃酸を逆流させるのは避けたいところ。

そこで活躍するのが「リクライニング機能付きの座椅子」です。

 

家に無ければ買ってください。

本当に、これがあるだけで全然違います。

なるべく小刻みに角度を調整できるものがおすすめです。

 

ポイントは「45度」という角度。

少し枕を高くしたり、タオルなどで高さを出すだけでは全然足りないのです。

腰の位置からしっかり体を起こすことで、胃酸の逆流を確実に防ぐことができます。

 

しかもこの「45度」という角度、感覚的には寝転んでいるのとほぼ変わりません。

それまで寝たきりで過ごしていた人でも、ほとんど違和感なく2~3時間ラクに過ごすことができます。

 

私は家に座椅子が無かったので、こちらを購入しました。

効果を実感してからは、家にいるほとんどの時間を座椅子で過ごしたので(笑)、本当に買って良かったです。

 

吐き気が治まった後の妊娠後期も、背もたれの細かい角度調整のおかげで、かなり寝苦しさが軽減されましたよ。

(座椅子に敷きパッドを敷いて、毎晩の寝床にしていました。笑)

 

タンパク質と食物繊維を意識してとる

「食事時間」と「食後の過ごし方」が習慣化されてきた頃には、吐き気もかなり治まっているはずです。

吐き気がなくなれば食事もきちんととれるようになるので、栄養バランスを整えるチャンス。

 

私の場合、特に食物繊維を意識してとることで便秘が解消され、毎日しっかり便が出るようになりました。

多いときは1日2回出ることも。(笑)

便が出れば自然と食欲も湧いて、より健康的な食生活を送れるようになりましたよ。

 

他にも妊娠中に大切な栄養素と言われている「タンパク質」や「葉酸」、「鉄」を意識的にとることを心がけました。

栄養バランスを整えることで体も元気になり、つわりでボロボロになっていたメンタルも回復。

少しずつ運動する気力も出てきて、まさに良いことづくめでした。

 

一刻も早く「吐き気の悪循環」から抜け出そう

妊娠初期の「つわり」は未だ特効薬がありません。

しかし中期以降の「逆流性食道炎」なら、原因がハッキリしていて予防・対策ができます。

 

数ヶ月も辛いつわりを経験すると、なかなか行動に移せない「悪循環」に陥ってしまいがちですよね。

でもほんの少しコツを掴めば、体力皆無の私でも、その「悪循環」から抜け出すことができました。

 

1人でも多くの妊婦さんが、一刻も早く“寝たきり地獄”から解放されて、“幸せなマタニティライフ”を手に入れられるよう祈っています…!