得意なこと・苦手なこととの向き合い方
こんにちは。家事が苦手な専業主婦・おかゆです。
親という立場になって初めて知りました。
今、「宿題代行サービス」というものがあるそうです。
夏休みの読書感想文・自由研究から、日々のドリル・漢字の書き写しまで、1件あたり数千円で代行してくれるのだとか。
もし我が子が将来、こういったサービスを利用したいと言ったら何と返すべきか?
賛成するのか?反対するのか?
少し考えてしまいます。
人には向き・不向きがあるもの。
「苦手なこと」に時間を割くよりも、「得意なこと」を伸ばす方が個性も磨かれ、より豊かな人生を送れるのではないか。
それは子供に限らず、大人の私たちにも言えることですよね。
長い人生において、得意なこと・苦手なこととはどう向き合っていくのが正解なのでしょうか。
人は「得意なこと」をするために生きている
これは私の経験から確信したことです。
人にはそれぞれ「向き・不向き」がありますよね。
たとえば部活動。
私の場合、中学時代はバスケをしていました。
もともと球技にあまり興味がなく(なんで入部したんだろう…笑)、ゲームの流れも読めない私は万年補欠。
下級生にもどんどん抜かれ、惨めな3年間を過ごすこととなりました。
対して、高校時代はバトン部に入部。
昔から歌ったり踊ったり、アイドルの真似事が好きだった私は、音楽に合わせて体を動かすのがとにかく楽しくて仕方ない。
友人にも恵まれ、今度は充実した3年間を過ごすことができたのです。
社会人になってからも、自分の向き・不向きを痛感することがありました。
一社目では主に法人営業をしていたのですが、商談時も頭が真っ白になるばかりで全く戦力になれず…。
対して転職後は、社内チームのマネジメントを任せてもらい、メンバーの得意・不得意や性格を重視しながら仕事を進めていくやりがいにすっかり魅了されました。
同じ「部活」あるいは「仕事」なのに、自分に合ったものを選ぶだけで、こんなにも日々の充実感が違うものなのか。
これらの経験から私が言えることは、やはり「自分の得意なことに時間を割く方が、幸せで豊かな人生を送れる」ということなのです。
ただし「苦手なこと」をする経験も必要
とは言え「苦手なこと」に取り組んでいた時間が、私にとって全て無駄だったか?と聞かれると、答えは「ノー」です。
そもそも「自分の得意なことが何なのか」を最初から完璧に理解できている人なんていません。
「苦手なこと」にもがき苦しんだ経験があるからこそ、「得意なこと」をやったときの爽快感、そのギャップに衝撃を受ける。
そうして事後になってから、自分の向き・不向きに気付けるものなのだと思います。
だからこそこれからの人生、より「得意なこと」に時間を費やしていきたいのであれば、「苦手かもしれない未経験のこと」にも積極的にチャレンジしていくことが大事なのではないでしょうか。
「苦手なこと」に向き合うコツ
そうは言っても、「苦手なこと」に取り組んでいる時間は辛いですよね。
「自分には向いていないのかな…?」と気付き始めても、なかなか辞める勇気が湧かない。
あるいは妊娠や育児など、一度始めてしまったらそう簡単には辞められないこともあると思います。
そこで「苦手なこと」に向き合うコツを、私なりに3つ考えてみました。
取り組む期間を決める
たとえば部活動なら「卒業までの3年間はやり切ろう」とか、仕事なら「キリのいい2年は続けてみよう」とか、自分で期間を決めると少し楽になります。
大切なのは“自分で”決めること。
誰かに「○年は続けた方がいい」と言われたから…などと、受け身の姿勢で決めてしまうとしんどくなるばかりです。
自分が決めた期間だけ続けてみたら、意外と楽しい部分も見えてくるかもしれません。
「やはり向いていない」と思うなら、潔く辞めてしまうのもひとつだと思います。
場合によっては、辞めた後どうするのか計画が必要になることもありますよね。
そういう意味でも、ある程度の期間を決めておくのは有効ではないでしょうか。
憧れの人を見つけて洗脳される
「洗脳」と聞くと、ネガティブなイメージを持つ方も多いと思います。
でも人はみんな洗脳されて生きていると思いませんか?
私は「洗脳」が必ずしも悪いことだとは思いません。
自分が幸せに生きるために洗脳されるというのは、ひとつの生活の知恵だと思うのです。
(もちろん悪質な宗教には注意が必要ですが…)
たとえば優秀な営業マンが書いたノウハウ本を読んでみるとか、主婦のカリスマ的タレントのSNSをフォローしてみるとか…。
自分の中で「この人みたいになりたい!」と思える人を見つけて洗脳されることで、迷いがなくなり突き進めることもあるかもしれません。
大切なのは“あえて”洗脳されているのだと自覚すること。
「苦手なこと」に取り組む期間だけ!と割り切って洗脳されてみると、自分がラクになるだけでなく、新たな学びも生まれてくるのではないでしょうか。
ダサい自分を好きになる
「苦手なこと」にもがき苦しむ自分は、客観的に見るととてもダサいですよね。
人と比べて惨めな気持ちになったり、大勢の前で恥をかいてしまったり…。
そんな“泥臭い自分”をいっそ好きになってしまえば、気持ちも少しラクになると思うのです。
ドラマや漫画の主人公は、基本的に泥臭いですよね。
でもだからこそ親近感が湧いて、応援したくなる。
努力して這い上がっていく姿に感動する。
失敗しても憎めなくて、つい好きになってしまう。
そんな“物語の主人公”になったつもりで自分を好きになるのも、日々を楽しむ方法のひとつではないでしょうか。
我が子にもいろんな経験をしてほしい
以上、「苦手なこと」に向き合うコツを自分なりに考えてみました。
冒頭で触れた「宿題代行サービス」については、賛否あると思います。
私なら、我が子にはできれば自分で取り組んでみてほしい。
「苦手なこと」に向き合う経験が早ければ早いほど、「得意なこと」に気付ける確率も上がると思うからです。
いろんな経験を積み、知恵を絞りながら壁を乗り越えて、最終的には楽しく充実した人生を手に入れてもらいたいなと思います。